日常は突然崩れさるものである。
「おい、花京院。誰だ、その男は」
承太郎さんに肩を抱かれて、ホテルに入ろうとしていた瞬間、後ろから声をかけられた。
おそるおそる振り向くと、そこにはやはり承太郎が立っていた。
「あ、承太郎…その、承太郎さんは…」
「ああ、きみがこの子の彼氏くんか」
おれが育て上げた身体は気持ちよかったか?と、問いかける承太郎さんの言葉にくらくらする。
「これからこの子と、たっぷり交尾する予定なんだが、きみも来るか?」
遠慮しなくていい、という承太郎さんに、怒気を孕んだ承太郎が行くぜ、と答えるのを、ぼくは絶望的な気持ちで聞くしかなかった。
「じょ、承太郎さん…ぼく…い、いやです…」
連れ込まれたホテルで弱々しく抵抗してみるが、真顔の承太郎さんがぼくの尻を叩く。
「わがまま言うんじゃあない、そんな子に育てた覚えはないぞ」
服を脱げ、と有無を言わさず命令されて、のろのろと制服を脱いでいく。
下着に手をかけたところで、もう一度承太郎さんの顔色をうかがったが、早くしろと言われて、ぼくはなす術もなく全裸になった。
「う…」
承太郎さんと承太郎の視線がぼくに集まる。
昨日、承太郎とセックスした名残のキスマークや歯形が、全身にいまだ生々しく残っている。
「すいぶん可愛がってもらったんだな」
くく、と笑う承太郎さんに、震える声ではい、と答える。
ベッドの上に腰掛けた承太郎さんに、おいでと促されて彼の膝の上に座る。
「あ…」
ぼくの膝の裏に手を回した承太郎さんが、子供におしっこさせるように、ぼくの脚を開く。
これからの行為への期待にゆるく勃ちあがったペニスも、ひくひくと震えるアナルも、全てが承太郎の前に晒される。
「や…」
「乳首は触ってやったか?この子は少し可愛がってやるだけで、堪え性もなくペニスを膨らませるんだ」
ぷくりと膨らんだ乳輪ごと、乳首をこねくり回されて、ぼくは嬌声をあげた。
触れられてもいないペニスが、むくむくと勃ちあがり、刺激を求めて蜜を溢し始める。
「アナルも最初は慎ましかったが、今じゃあ奥までぶち込んで、何回も種付けしてやらねえと満足できなくなっちまった」
くに、と尻たぶを拡げられて、アナルが物欲しげにひくつくのがわかる。
死ぬほど恥ずかしいが、目の前に立つ承太郎がごくりと喉を鳴らし、股間を膨らませているのに期待している自分がいる。
「あ…じょうたろ…」
なめたい、とほとんど無意識に呟くと、承太郎がカチャカチャと性急にベルトを外す。
ぶるん、と既に硬く勃起したペニスが勢いよく飛び出してきて、ぼくの頬を打った。
「すごぉい…♡」
ちゅ、と亀頭にキスすると、むせかえるような雄の匂いに、腹の奥がきゅんと疼く。
「ん、んっ…」
ずっぽりとペニスを咥え込み、じゅるる、と吸い上げると承太郎が感じ入った声を上げる。
ぼくはそれが嬉しくて、夢中になってペニスをしゃぶった。
「上手におしゃぶりできて、偉いな…」
後ろの承太郎さんが褒めるように頭を撫でてくれて、ぼくは誇らしくなる。
「承太郎さんが、ぼくを雌にしてくれたおかげですっ♡」
ご褒美だ、と後ろから乳首を摘まれて、ぼくはきゃん、と子犬のように鳴いた。
「あっ♡ああっ♡きもちいいっ♡」
夢中になって嬌声を上げると、承太郎がぼくの前髪を掴み、顔を上げさせられる。
「おい、口と尻、どっちに出してほしいんだ?」
「あっ♡あっ♡おしり、おしりにたねつけおねがいしますっ♡」
ほとんど叫ぶように懇願すると、承太郎さんが挿入しやすいようにぼくの脚を大きく開く。
曝け出されたアナルに、承太郎が遠慮なく奥までペニスを突き刺した。
「んぉおおおおっ♡」
「ぐっ…」
挿入の衝撃に眉根を寄せた承太郎だったが、間髪入れずに奔馬のように腰を振り出した。
ばすん、ばすん、と腰を打ちつけられて、ぼくは歓喜の声を上げた。
「あああっ♡あっ♡あっ♡すごいっ♡ちんぽっ♡おくまできてるぅっ♡」
うれしいです、と体を震わせると、背後の承太郎さんがよかったな、と笑う。
「挿入しながらちんぽ扱いてやると、すげえ締まるぜ…」
ほら、と承太郎さんがごしごしと力強くぼくのペニスを扱く。
亀頭を執拗にこねくり回されて、ぼくは喘いだ。
「はあぁっ♡ああっ♡あぁんっ♡」
「う、ぐっ…」
ぎゅうぎゅうと後孔を締め付けると、承太郎が喉を鳴らす。
ピストンがより一層力強く、速くなって、ぼくは悲鳴を上げる。
「ひぃいっ♡いいっ♡ちんぽっ♡ずぼずぼ♡きもちいいっ♡」
「きもちよくしてもらってよかったな、花京院…」
「はいっ♡すごぉい♡きもちいいっ♡おしり♡きもちいいっ♡」
じゃあ、もう少し頑張れるな、と耳元に囁かれて、え?と思った時にはもう、承太郎さんのペニスがもう一本尻穴に捩じ込まれていた。
「〜〜〜〜〜っ♡」
みちみち、とアナルが拡げられて、あまりの圧迫感に目の前がチカチカする。
しかしながら調教されきったアナルは、二人目の極太ペニスにも嬉しそうにしゃぶりついた。
「ひぎっ♡ひっ♡ひぃっ♡」
「はあっ、すげえな…」
承太郎さんが楽しそうにピストンを繰り返す。
ぐりぐりと結腸口を虐められて、びくびくと身体を震わせると、承太郎も負けじと前立腺を狙って叩いてきて、ぼくはわけもわからず精液を撒き散らした。
「おっ♡おごっ♡んおぉっ♡」
「うぐっ…」
ぎゅううと二人いっぺんに締め付けると、承太郎が唸ってばすん、と奥深くにペニスを捩じ込んだ。
同時にびゅるるる、と勢いよく最奥に奔流を叩きつけられる。
「んあぁぁあああっ♡」
思う様、種付けされる快楽に叫ぶが、若さゆえか承太郎のペニスは硬度を失わず、更に追い上げてくる。
背後の承太郎さんもくつくつ笑いながら、容赦ないピストンを叩き込んできて、ぼくは訳もわからず嬌声をあげた。
「んおぉぉぉおっ♡おくもっ♡ぜんりつせんも♡ぜんぶきもちいいっ♡」
乳首を、ペニスを、承太郎さんに可愛がってもらいながら、二人のペニスにガンガン奥を突いてもらって、頭が馬鹿になる。
甘い毒が全身に波及し、指先が痺れ、腹の奥で欲望のマグマが燃え盛っている。
「あああっ…♡」
ぼくは全身を三人分の汗と、唾液と、精液でべたべたにしながら、多幸感に酔いしれた。
「花京院っ、だすぞっ…こぼすなよっ」
「おれも種付けしてやるからな…」
びゅるる、と腹の奥に二人分の精液を受け止めながら、許容範囲を超える快楽に意識を手放す瞬間、もう普通の恋愛じゃあ満足できねえな、と承太郎さんが笑うのが聞こえた気がした。
おしまい