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注意書き

 

肉の芽院を無理やりレイプする表現があります。

お気を付けください。

 

 

 

-1-

 

おれは昔から、動物を飼ってみたいと思っていた。

おれだけを見て、おれだけに懐き、おれがいないと生きていけない動物…

そうしたらおれは、そいつに惜しみない愛を与え、一生をかけて大事に飼うだろう。

 

 

しかし、大抵の動物はおれの体が大きいせいか、全く警戒心を解かないし、母親が犬や猫の毛を吸うと、息がうまく吸えなくなるために、17になっても未だにその機会は訪れていなかった。

 

 

 

 

やれやれ、と先ほどの戦いで疲労した体から花京院を下ろし、おれは襲ってきた暗殺者の顔を見た。

さんざっぱら殴ったせいで額から血が流れているが、伏せられた睫毛は陽光をあびてきらきらと輝き、口が横に広いのを除けば、彼はなかなかに整った顔をしていた。

 

こいつからDIOの情報を聞きたいのはやまやまだが、血の気を失った頬を軽く叩いても彼は目を覚まさないし、じじいとアヴドゥルはおふくろを巻き込んで、東京観光に出かけているようだ。

 

濡らしたタオルで汚れた体を拭いてやりながら、おれはふと昔からの夢を思い出した。

もしかしてこいつはなかなか動物を飼えない自分のために、神が使わした少年なのではないか、とロクでもない想像だけが膨らんでいく。

 

一旦そう思うと、頭の中が「こいつを飼い慣らしたい」という欲求でいっぱいになってしまう。

 

おれはその欲に負け、震える手でおそるおそる紅茶色の髪を撫でた。

 

やわらかな毛並みはずっと触っていたいほど心地よく、指の間を滑らかに通り抜けていく。

そのまま手を下におろし、おれは猫にするように、花京院の真っ白な喉をくすぐった。

ゴロゴロと喉は鳴らなかったが、彼はぴくりと眉を寄せると小さく呻いた。

 

 

「…起きたのか?」

 

 

と尋ねても、返答はない。

これでは苦しいだろうと、おれは学ランの襟元を緩めてやった。

 

 

「…首輪はしてねえんだな」

 

 

綺麗に喉仏の浮いた細い首筋は、白さのせいか皮膚の下の血管が透けて見えた。

この傷一つないまっさらな首には、毛色にあわせた紅色の首輪が映えるだろう。

 

おれは、いつかペットを飼うときのために用意しておいた、無骨な革の首輪を机から取り出した。

人間とそう変わらないような、大きな犬のために作られた首輪は、昔からそこにあったかのように花京院の首にぴたりと馴染んだ。

 

 

「ああ…」

 

 

おれは思わず感嘆の声を漏らした。

なんて美しい獣だろう。

おれのためだけに存在する野生の獣。

おれに牙を折られてなお、彼は光輝くように神聖な生き物だった。

 

 

この美しい獣に、俗世の服など不要だろう。

おれは厳かな気持ちで、彼の制服のボタンを外していった。

 

 

あらわになった白磁のようなすべらかな肌は、しっとりとおれの手に吸い付く。

しなやかな筋肉を確かめるように愛撫すると、彼の中心は硬く張りつめていった。

 

ペットが発情したら、飼い主である自分がなんとかしてやらねばならないだろう。

 

色素の薄い細身のペニスを取り、上下にしごいてやると、先端からたらたらと淫らな密が零れておれの手を濡らした。

DIOとかいう野郎に忠誠を誓っていたらしいが、こういった行為はされなかったのかもしれない。

擦るだけの稚拙な愛撫に体をくねらせ、花京院は息を荒げた。

 

 

ふくりとした陰嚢の下の、小ぶりだが柔らかそうな尻を見ていると、おれの体にも熱がともる。

ジジ、とジッパーを下して前をくつろげれば、おれのペニスは痛いほど張り詰めて血管を浮き上がらせていた。

赤黒く脈打つ自身に、おれは今自分が激しく興奮していることを理解する。

 

 

本能に突き動かされ、花京院の足首をつかんで肩に乗せると、つつましやかに閉じた蕾に自身をあてがう。

ぬるぬると先走りを擦りつけ、探るように何度か入口をつついた後、おれは一息に彼の中にペニスを押しいれた。

 

 

「う、ぅあっ…な、何だ、JOJO!?な、にしてる」

 

 

ずん、と臓器を押し上げるような挿入の衝撃に、花京院が意識を取り戻す。

途端、ぎゅうと強く中が締まり、おれはあまりの快楽に呻いた。

彼は全く状況が飲み込めずに、自分の上にのしかかって腰を振るおれを見てうろたえている。

 

 

「い、一体なん、ああっ、あっ、あ、ああ…痛っ、い、たぃ…ぬいて、ぬいてくれ…っ」

 

 

いやいやと頭を振って、おれの胸を押す花京院の顔が恐怖に青ざめているので、おれは動きを緩めてやった。

ゆっくりと抜き差しをすれば、二人ぶんの先走りの滑りを借りて、抗いがたい愉悦が沸き上がってくる。

ぬちぬちと卑猥な水音と、おれの荒い呼吸音、それに花京院のすすり泣きが部屋にこだまして、めまいがした。

 

 

「なあ、気持ちいいか…?」

「い、ぃわけ、ないだろ…っ、どけよっ」

 

 

ぐぐ、と花京院がおれを引き離そうと腕を突っ張ってくるが、彼のそこはいまだ屹立したままだ。

花京院の震えるペニスを握りこんで、優しく亀頭をいじめてやれば、すぐに彼の腕から力が抜けた。

 

 

「ひっ、ひぐっ、い、いや、だ…DIOさま、DIOさまっ」

 

 

ぐずついて他の男の名を呼ぶ花京院にちくりと胸が痛み、おれは彼を黙らせようと、かすかに開いた花京院の唇に指をさしいれた。

すると狙い通りに、小粒な歯がおれの指を噛む。

たいして痛くもないが、涙を流しながらふうふうと息を吐き、おれを睨みつけている花京院の表情にゾクゾクと背中が震えた。

 

 

堪らず腰を振りたくると、ああ、ああ、と花京院の口から意味をなさない嬌声が千切れとび、彼の腰が跳ねる。

びくびく、とひきつれたように痙攣する腹筋と内腿に、おれは彼の絶頂が近いことを悟った。

焦点の合っていない蕩けた瞳を見つめ、花京院、と彼の名を呼ぶと、熱のせいか潤んだ紫の目がうつろにおれを見る。

 

 

「今日から、おれがお前の…」

 

 

主人だ、と魔法をかけるように真っ赤な耳に吹き込めば、びくりと彼の体が強張った。

どくん、どくん、と脈打つように後ろが締まり、見ると花京院は腹の上に精液を零していた。

 

 

ああ、こいつはなんていとおしく、純粋な生き物なのだろう。

こいつはもう、おれだけのものだ。

誰でもなく、ただおれにだけ心を開き、おれだけを頼ればいい。

 

 

ちゅ、と慈しむように首輪にキスをすると、花京院がようやく自分の首にはめられたそれに気づいたようだ。

うそ、と小さく呟く花京院を体で抑え込み、おれは獣が自分の番いにそうするように、彼の奥深くで熱を放った。

 

 

 

 

気を失った花京院の体を清めてやり、首輪はつけたまま制服を元に戻してやると、じじいどもがぞろぞろと帰ってきた。

部屋にこもっていた独特の青臭いにおいも、風通しの良いこの家ではすぐに霧散してしまったようで、彼らは花京院が気を失った本当の理由には気づいていなかった。

 

じじいに言われるまま花京院の額から肉の芽をとってやると、彼はゆっくりと目を開け、それからおれの顔を見て怯えたように視線を彷徨わせた。

 

 

ああ、また嫌われちまったな。

おれは今まで一度も、動物というものに好かれたことがない。

仕方ない、この美しい獣は人に慣れることはないのだ、と自分に言い聞かせて、おれは彼を一人にしてやった。

 

 

旅にでてからというもの、花京院は表面上は他のやつと同じようにおれに接してきたが、やはり2人きりになるとあからさまに纏う空気が違った。

 

内心それにがっかりしながら、表情には出さない。

 

花京院と当たり障りのない会話をしながら、きちりと制服に覆われた首筋を見つめ、あの首輪を彼はどうしたのだろう、などとおれは考えていた。

 

 

「…どこを、見ているんですか、JOJO」

 

 

ふいに花京院に問われ、おれはいや、と何でもない風を装いながら、慎重に声を出した。

 

 

「わたしの首が、そんなに気になりますか」

 

 

口元に曖昧な笑みを浮かべる花京院の、挑発的な一言に俺はどきりとする。

 

 

「…なあ、どうしてもう、触れてこないんだ?」

 

 

すり、とおれに体を寄せる花京院が、制服の襟元を指でひいた。

詰襟からちらりと覗く光景に、目が釘付けになる。

彼の白い首を覆っているのは、おれがあの日つけた赤い首輪だった。

 

 

「…ぼくを、かわいがってくれよ」

 

 

ご主人様、と熱を孕んだ声でそう囁かれ、おれは乱暴に彼の唇を奪った。

 

 

 

-2-

 

恋人が快楽に溶けて、ドロドロになった姿が見たいと思うのはおかしなことだろうか。

 

「うああっ…いや、だぁ…あ、あぁ、あ、あん、あっ」

 

 

後ろに長大なバイブを入れられ、コックリングをはめられたペニスにローターを取り付けられて、おれの膝の上で悶える花京院は、たまらなく淫らで可愛らしい。

 

 

「やだぁ…もう、やだっ、ん、んぅ、っひ…」

 

 

ぐりぐりと、肥大して果実のようになった乳首をつねってやると、花京院の体が跳ねる。

汗が滲んだ首元には、初めておれが抱いたときにつけた首輪が、誂えたかのようにぴたりと馴染んでいる。

はあはあと荒い息をこぼす彼の姿は、目の前に置かれた大きな鏡に全て映し出されていた。

 

 

「全身可愛がられてきもちいいか?花京院…」

 

 

ふっと形の良い耳に息を吹きかけてやると、彼は焦点の合わない瞳からぽろぽろ涙をこぼし、いやらしく体をくねらせた。

ローターとバイブから持続的に聞こえる振動音は、おれが改造して電圧を上げたせいか、無視できないほどけたたましい。

しかし、普段なら眉をしかめてしまうようなうるさい音も、花京院の甘い喘ぎと混じると極上の音楽になる。

 

 

「じょうたろっ、ん、んああっ…も、イ、きたいっ、とって、これ取ってよぉ!」

 

 

ヒステリーをおこしたように、カリカリとコックリングを引っ掻く彼の指は、快楽のために小刻みに震えている。

泣きじゃくる彼をあやすように、よしよしと亀頭を擦ってやると、花京院の背が弓なりに仰け反った。

 

 

「ひぎぃ…っ、う、ううっ…ふ、ぅ、う…」

 

 

花京院はおれの肩に頭を預け、熱に濁った瞳で胸を大きく上下させている。

うつろな表情でだらだらと涎を垂らし、彼はトランス状態になっているようだ。

彼のペニスが明らかにローターの振動のせいではなく、不規則に大きく跳ねる。

 

 

「もうすぐ、空イキできそうだな…」

 

 

いい子だ、と優しく髪を撫でてやるが、花京院はおれの声が聞こえていないのか、うーうーと低く唸りながら快楽を貪るように腰を振っている。

だからおれは、ぺちぺちと彼の頬を叩いてやった。

ややして花京院のぐずぐずに溶けた目に光が戻り、おれをとらえる。

 

 

「いいか、イクときはちゃんと言えよ」

 

 

いいな、と念を押すと、花京院は泣き出しそうな顔で健気にうなずいた。

 

 

「が、がんばる、からっ…う、ぅうんっ…イけたら、ごほうび…」

 

 

おねがい、と胸にすがりつく花京院にわかってる、とキスしてやると彼がふにゃりと笑う。

 

 

「あ、あは…う、れしぃ…っ、ん、ん、んあっ…」

 

 

ちゅ、ちゅ、と首輪をした細い首にキスを落とすと、花京院がおれの手をねだる。

指を絡ませて握ってやれば、彼の息がどんどん短くなっていく。

 

 

「あ、あぁ…イキそう…ふぅ、う、うっ…イク…イク…」

「いいぜ…一滴も漏らさねえように、抑えててやる…」

 

 

ぎゅう、とコックリングの上から、指で鬱血したペニスの根元を締めてやると、花京院は歯を食いしばって呻いた。

間髪入れずに強にしていたローターの目盛りを、最強にしてやる。

 

 

「んああっ⁉︎あ、ああっ、あん、イ、っく、イく、イっちゃ、ああ――――っ」

 

 

びくん、と花京院の体がはじかれたように跳ね、すぐにがくがくと全身が痙攣する。

花京院が絶頂を迎えているのは明らかだったが、おれは振動を続けるバイブを更に奥へ押し込んでやった。

 

 

「ひっ⁉︎や、やらぁっ!いま、イってる、らめっ、らめ、あ、あ、ああっ――」

 

 

驚愕に見開かれた目は、すぐに再び襲い来る絶頂に濁っていく。

ぶるぶると震える内ももの筋に、羽根でなぞるようにそうっと触れれば、花京院は陸に打ち上げられた魚みたいに俺の膝の上で暴れた。

 

 

「あっ、あひっ…も、ゆるしてっ、あ、ああ、あ…」

 

 

涙を流して震える花京院に懇願され、おれは仕方なくバイブとローターの電源を切って、とりはずしてやる。

ようやく一息ついた花京院は、はあはあと荒い息をこぼし、やがて痙攣が収まると彼はとろんとした目でおれを見上げた。

 

 

「じょうたろ…ぼく、ちゃんと、空イキできた…ほめて…」

 

 

ほら、と彼が指差す先には、どくどくと脈打ちながら、一滴も精液を漏らしていないペニスがあった。

 

 

「本当だな…えらいぞ」

 

 

猫にするように顎の下を撫でてやると、花京院は嬉しそうに顔をすり寄せてきた。

よく我慢したな、とリングの金具を外してやると、彼は熱っぽい吐息を一つこぼす。

 

 

「いい子には褒美をやらなきゃあいけねえな…」

 

 

どうしてほしい、と問いかけると花京院はごくりと喉を上下させた。

彼はおれの膝から降りると、小ぶりな尻をおれの方へ向け、バイブが入っていたせいでぱくりと開いたままの穴が見えるように、四つん這いになって自分の手で尻たぶを割り開く。

おれはその扇情的な光景から、目が離せない。

 

 

「じょうたろうの…おっきい、おちんちんで…ぼくの、いやらしい、お尻の穴に…いっぱい、種付けして…」

 

 

誘うように尻を振り、恍惚と笑む花京院の姿はたまらなく淫らであった。

肉色の内壁をのぞかせ、ひくつく後孔に怒張したペニスを擦り付けてやると、彼は猫のように高く鳴く。

おれは一つ息を吐くと、ゆっくりと彼の中に入り込んだ。

 

 

「あ、あはっ…はいってきた…じょうたろうの、おちんちん…」

 

 

うっとりと呟く花京院の中は、ローションでぐちゃぐちゃに濡れていて、おれのペニスを嬉しそうに締め付けてくる。

すぐにでも射精してしまいそうなあまりの快楽に、おれは呻いた。

おれの余裕のない声に、花京院は嬉しそうに腰を振りたくる。

 

 

「ねえ、じょうたろっ…ぼくのお尻、いい?きもちいい?」

 

 

挑発するようにこちらを見つめ、気持ちよさそうに喘ぎながら花京院が問いかける。

おれはにやりと笑うと、彼の尻を鷲掴んで激しく突き上げた。

 

 

「ああ、すげえ、気持ちいいぜ…っ、オラ、おめえも気持ちよくしてやるよ…っ」

 

 

ぱんぱん、と乾いた音を立てて腰を打ち付けてやると、花京院がああと背をそらせた。

汗に濡れた背に浮き上がった骨が、美しいカーブを描いている。

 

 

「ああ、ああっ、すごい、おもちゃより、熱くて、太くてぇ…そこ、ゴリゴリするの、すきっ…」

 

 

もっと、もっとと花京院はおれの動きに合わせて腰をくねらせ、我慢できないのか自分でペニスを扱いている。

おれは花京院の手の上から彼のペニスを握り、激しく手を上下させた。

 

 

「ああ、しゅごい、おちんちん、きもちいっ…じょうたろっ、ああ、ああっ」

 

 

今日一度も精液を吐き出していない花京院のそこは、だらだらと我慢汁をこぼしてパンパンに膨らんでいる。

敏感な先端に粘液をすり込むように愛撫してやれば、彼の後ろがきゅうきゅうと締まった。

 

 

「かきょういん…っ、わりい、もうイきそうだ…」

 

 

彼の背に覆いかぶさって耳元に囁くと、花京院は大きな口に笑みを浮かべた。

 

 

「いいよ…ぼくも、イきそ…っ、ん、んっ…」

 

 

いっぱい、だして、と彼にねだられて、どくんと心臓が跳ねる。

たまらず彼の奥深くまで、征服するように激しく抽送を繰り返すと、花京院が悲鳴をあげた。

ぎりぎりまで抜いた後に、おれの下腹が彼の尻に当たるまで深く突き刺す。

 

ざわざわと体を焦がす絶頂の予感に、煽られるまま花京院を犯せば、花京院は歓喜の声をあげておれに応える。

先に絶頂を迎えた花京院の内壁が、精液を搾り取るように動き、おれは溶けてしまいそうな愉悦に震えながら、彼の中に欲を叩きつけた。

 

 

 

 

大きく深呼吸しながら息を整えている花京院の髪をすいてやると、彼がおれに微笑みかける。

おれの掌に頬をすりよせる花京院は、本物の獣のようだ。

 

「おれが、好きか?」

 

と問えば、彼はもちろん好きだよ、と応えた。

 

「君はぼくのこと、好きかい?」

「あたりまえだぜ」

「口に出して言ってくれよ」

 

なあ、と甘えるように彼がじゃれてきて、顔がかあっと赤くなるのがわかる。

 

「…好きだ」

「それだけ?」

 

あ、から始まる言葉なんじゃあないのか、とおれをにやにや見上げてくる花京院の顔が、照れ臭くて見られない。

 

「あ…あい、してる…」

 

くふふ、と花京院は楽しげに笑って、ぼくも愛してるよご主人様、とおれの耳に囁いた。

 

おしまい

 

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