注意書き
花京院が尿道を責められてひぃひぃ言ってます。
ちょっとみさ○ら語っぽいです。
気を付けてください。
ぼくは断じて変態じゃあない。
その、ちょっと恋人の変態じみたプレイに、渋々付き合わされているだけで…
ぼくの性癖自体は至って普通であるのだ。
その日、恋人の承太郎が突然ベッドの上で
「尿道責めがしたい」
と言い出したので、ぼくは絶句してしまった。
凍りついたぼくの表情を見て聞こえなかったと思ったのか、承太郎はもう一度
「尿道責めがしてえ」
と繰り返した。
「いやいや、ちゃんと聞こえているよ…ただ、ちょっと信じたくないというか、くらっとしただけで、うん」
「そうか…だが、ちゃあんと勉強してきたから、おめーは何にも心配することはねえ、おれに全部任せとけ」
「なんでそんなに準備万端なんだよ!逆に怖いよ」
ぼくの肩を掴んで、ギラギラした目でそう語る承太郎は完全に病気だった。
「最近、変態的なプレイばっかりで、ぼくは疲れてるんだよ。普通にエッチしようよ」
「いつおれが変態的なプレイをした?」
「この前の目隠し拘束プレイとか」
「目隠し拘束は普通だろ」
「えっ」
「普通だぜ」
承太郎に自信満々にそう言われると、ぼくの方が不安になってきた。
「……そうなのかなあ」
「そうだぜ」
正直言うとぼくは承太郎としか経験がないので、世間一般の恋人たちがどんなプレイをしているかなど、知る由もないのだ。
「それより、してもいいか」
「尿道責め?」
「ああ」
「…いつも、やだって言ってもするじゃあないか」
「…お前も最後は喜んでるだろう」
そう言われると、ぼくは何も言い返せなかった。
ぼくはいつも、最後にはもっとだの、気持ちいいだの、承太郎好きだのと、大騒ぎしながらイってしまうのが常だった。
「…………優しくしてくれるなら、いいよ」
顔を真っ赤にしながらそう言えば、承太郎が心底嬉しそうな顔をして、もちろんそうすると頷いた。
「ちゃんと尿道プラグはオートクレーブで滅菌済みだから安心しろ」
「なにそれ?」
「高温高圧で滅菌できる機械だ。この前宅配で届いただろう」
「も、もしかしてこの前きた、あの窓のない電子レンジみたいなやつかい?」
「ああ」
「まさかとは思うけど、このためだけに買ったんじゃあないよな?」
「このためだけに買ったぜ。てめえが尿道炎になったら困るだろ」
ぼくは承太郎の言葉にめまいがした。
しかし真に恐ろしいのは、承太郎が取りだした小さな器具の方だった。
粒粒とした真珠のような小さな丸が連なった棒の先に、リングが付いているその銀の器具は、知らない人が見たら栓抜きみたいに思うのかもしれないが、たぶんこの器具はコルクにさすんじゃあなくて、ぼくの、その、せ、性器に…
知らず、ぼくはごくりと唾を飲み込んだ。
いいよなんて言うんじゃあなかった、ぼくは早々に後悔し始めていた。
「たっぷりゼリー付けて、今日は一番細い5mmのにするからよ」
ずりずり、と銀の棒を持って迫ってくる承太郎の姿に、恐怖しか感じない。
確かに細いかもしれないが、どう見てもそのプラグは10cm以上ある。
思わず尻で後ずさるが、すぐにドン、とベッドヘッドにぶつかった。
仕方ない、やると言ってしまった以上、ぼくは覚悟を決めて承太郎に頼みこんだ。
「ほ、本当に優しくしてくれよ…ぼくが痛いって言ったら、すぐやめるんだぞ」
「わかってる、ちゃんとする。暴れると危ねえから、抑えるぞ」
ちゅ、となだめるようにぼくにキスをして、承太郎はスタープラチナを出現させた。
スタンドをこんなことに使うなんて、どうかしているとしか思えない。
青い彼の分身は、ぼくの膝を折り曲げて後ろから抱え込んだ。赤ちゃんのオムツを取り替えるときのような姿勢に、羞恥で頬が熱くなる。
「力抜けよ」
と囁かれても、ぼくの体は緊張でガチガチに固まっていた。
いつの間にか彼はゴムでできた薄い手袋をしていて、ツンとした匂いのする消毒液をぼくの陰部にだばだばとかけた。
ペニスを伝って会陰を滴り落ちるその液体が、スースーと肌に冷たい。
ぶるりと体を震わせると、今度はゼリーをたっぷりと尿道口に塗りたくられる。
透明のゼリーはぬるぬるしていて、先端の穴に入りこむとぞくぞくと背筋が震えた。
「こんなもんかな…」
しげしげとぼくの股間を見つめ、承太郎は呟いた。
恐怖に縮こまったぼくの性器を承太郎がそっと手に取るだけで、じわりと欲望が沸き起こる。
承太郎はそのままペニスを真上に引っ張りあげると、先端に銀の棒をあてがった。
「じゃあ、いくぜ…」
彼の親指と人差し指でくぱ、と尿道を広げられ、金属の棒をゆっくりと差し込まれる。
棒は冷たいはずなのに、尿道を押し広げられるとその部分がかっと熱くなった。
「あ、あ、ああ…はい、ってる…や、こわいよ…」
ひっ、ひっと犬のように短い息を漏らし、ぼくは信じられない気持でペニスの小さな穴に飲み込まれていくプラグを見つめた。
ゼリーが潰れるくちくち、という卑猥な音がやけに耳につく。どうしようもなく怖くて、萎えていたはずのぼくのペニスは棒を差し込まれて、天を向いて勃起していた。
「…すげえ、全部入っちまった」
ほら見ろよ、と承太郎は熱っぽい目でぼくを見つめながら、プラグの先端についたリングを亀頭にはめ込み、それからペニスに刺した棒をくい、と引っ張った。
「ひぎっ…」
強制的に射精をさせられるような、目の飛び出るほどの快楽にぼくは悲鳴を上げた。
思わず蹴りあげそうなった足を、スタープラチナの太い腕ががっしりと掴んで離さない。
じくじくと体を苛む熱が、性器から下腹へ、下腹から全身にゆっくりと広がり、もどかしさに泣きだしそうだ。
動かせない足に力が入り、きゅうと爪先が丸まる。縋るものを求めて、ぼくの手はシーツを強く握った。
そんなぼくの様子を見て、
「…かわいいな」
と承太郎は呟いて、興奮で乾いた自身の唇を舐めると、再びプラグを上下に抜き差しした。
「ひぃっ…やだ、やっ…へ、変になっちゃう!やらぁ!おちんちん、熱い、よぉっ」
大小のパールの部分が尿道を擦るたびに、ぼくは涙で顔をぐしゃぐしゃにして回らない舌でそう訴えるが、承太郎はお構いなしに冷たい銀の棒でぼくのペニスを犯す。
なぜだかそうされると、何も入れられていないはずの後ろがじわりと熱くなり、狂おしい疼きにぼくは叫んだ。
「ひっ、ひぅっ、やだっ、もうやらぁっ…抜いてっ、これ抜いて…っ!イきたいっ、イかせて…っ」
「わかったわかった…もうちっと、我慢しろよ…」
承太郎は荒い息を零しながら、ズボンの前をくつろげた。
ぶるり、と勢いよく出てきた彼のペニスに、じわと唾液が口の中に溢れてくる。
欲しい、承太郎のおちんちんが。
早くぼくの後ろに突き立てて、がんがん奥を突いてほしい。
何もかもわからなくなるほど、めちゃくちゃに揺さぶり、ぼくを犯してほしい。
ごくりと生唾を飲み込み、期待に満ちた目で彼を見上げれば、承太郎は尿道にもかけたゼリーをぼくの後ろに塗り、指でぐにぐにと揉みこむようにそこを慣らした。
彼を欲して疼くぼくのアナルは、すぐにだらしなく蕩けて淫猥にひくつく。
承太郎はプラグが埋まったまま、だらだらと涎を垂らしているぼくのペニスを見ると、
「ああ、隙間からちゃんとザーメンでてるぜ…このまま、イけるな」
ぐり、と棒で尿道を掻き回して、信じられない言葉を吐いた。
「やらっ、やらぁっ…!おねがい、抜いて、じょうたろっ」
ぼくの必死の懇願に承太郎はにっこり笑うと、子供にするようにぼくの髪をすり、と撫でる。
「安心しろ、ちゃんと、イかせてやるからな…」
そう言って、承太郎は一息にその長いペニスを突き入れた。
「ひぐっ」
ずん、と重たい打撃に一瞬息が止まる。体の奥の奥まで征服され、全身が強張り、ガクガクと震えだした。
栓をされているせいであまり勢いのない精液が、プラグの挿さった先端からぴゅくぴゅくと漏れた。
「はあ…っ、なんだ、花京院…いれただけで、イっちまったのか?」
ひっ、ひっ、と息も絶え絶えのぼくは、彼に問いかけられても答えることができなかった。
承太郎はぼくの様子に三日月のように目を細め、ゆっくりと腰を使いだす。
「うっ、んん、ん、ふっ…うぁ、あ、ああ…」
ゆさゆさと彼のいいように揺さぶられて、ぼくの開きっぱなしになった口からはみっともない喘ぎが漏れた。
背を弓なりにのけぞらせ、白い喉をさらすと背後からスタープラチナがそこに吸いつく。
「おい、花京院はおれのもんだぜ…」
逃がさないように腰を鷲掴んでぼくを犯す承太郎が、自身のスタンドに文句を言うのを、ぼくはぼんやりと聞いていた。
後天的に発現した彼のスタンドは、主人の意志と関係なく動き出すことがしばしばあるようだ。
拗ねたように抽送のスピードを速めた承太郎が、ぐりとぼくのいいところを刺激し、思わず顔を反らせればスタープラチナが口づけてきた。
「う、ん、んぐ」
ねっとりと舌を絡められ、頭の芯がぼうっと痺れる。
スタープラチナは好き勝手に口蓋や歯列を舐めまわし、口内を蹂躙していく。
スタンドに与えられる不思議な刺激に、ぼくの体はうろたえた。
「ぐっ…おい、急に締めるな…っ」
切なげに眉を寄せた承太郎が文句を言うが、スタンドと彼の二人に翻弄されるぼくにはどうすることもできない。
「むりっ…も、なにも、かんがえられな…ぃっ、ひぅっ、ん、んう゛っ…」
ぽろぽろと涙を零してそう訴えると、くそ、と承太郎が呟いてぼくの前に手を伸ばした。
金属の棒を挿入されたままの自身を扱かれ、連続して射精しているような目のくらむ刺激にぼくは叫んだ。
「うああっ、あ、ああ゛っ…も、らめっ、ゆるして、ひっ、ひ、ひぃっ…」
スタープラチナに脚を抑えられながら乳首を吸われ、その上承太郎にペニスを扱かれ、ぼくは狂ったように悶えた
。金属が入ったままの尿道が燃えるように熱い、ガツガツと突かれる後孔が細かく痙攣しているのがわかる。
ぼくの全身はどこもかしこも熱を孕み、解放を求めて張り詰めていた。
「ひぎっ、ひ、ひあぁっ、しゅごい、ぎもちいいよぉっ、あ、ああ、も、イくっ、イっちゃうっ」
「おら、イけっ…見ててやるからよっ」
承太郎がスパートをかけ、パンパン、と肌と肌のぶつかる音が部屋中に響く。
ぼくはすぐそこまで迫っている絶頂の波に、体を強張らせて叫んだ。
「あ、ああっ、イく、イくっ、イっ〰〰〰〰」
がくがくと全身が震え、プラグを挿されたペニスが跳ねる。
わずかな隙間からびゅるる、と断続的に精液を吐きだす、今まで味わったことのない途方もない快楽に、ぼくは恍惚と涙を流した。ほとんど同時に息をつめた承太郎が、最奥に熱い迸りを叩きつけるのを感じながら、ぼくは意識を手放した。
ちゅ、ちゅ、と優しいキスの感触がしてゆっくりと目を開けると、目の前に心配そうな顔をした承太郎がいた。
「…大丈夫か?」
不安そうに聞くぐらいなら、こんな無体を働かないでくれ、と思うのだが、過ぎた快楽に疲れ切ったぼくは、うんと弱弱しく答えることしかできない。
叫びすぎて掠れたぼくの声を聞き、承太郎は慌ててスポーツドリンクを持ってきてくれる。
「少しずつ飲めよ」
と気遣わしげに言われると、ぼくは思わず素直に頷いてしまった。
さんざんっぱら喘がされ、弄ばれ、言いたいことはいっぱいあった筈なのに、まあいいかとぼくは思い始めていた。
「体はどこも痛くねえか」
と尋ねる承太郎に、
「脚と、腰と、お尻と、おちんちんが痛い」
と言えば、さあ、と彼の顔が青くなる。それにぼくは気を良くしてくすくす笑うと、嘘だよと教えてやった。
「気持ちよかったよ……大好き、承太郎」
そう呟いて、ぼくは彼の頬に素早くキスをした。
その結果、再びベッドに押し倒されてしまったのは、まあ仕方のないことだ。
やれやれ、と心の中で呟いてぼくは承太郎の背に手をまわした。
おしまい